(3月24日)第3回ダイアログを実施しました

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    3月24日にとりぎん文化会館で開催した第3回ダイアログは、「農業と自然エネルギーの共生」をテーマに、農地の再生や、食とエネルギーの自給率向上を目指す方法として注目されているソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)について、県内外からお二人のエキスパートをお呼びし話を聞きました。

     

    千葉エコ・エネルギー(株)の馬上丈司さんの講演では、その特徴や意義、急増するソーラーシェアリングの許可申請状況や多様な作付事例、支援制度などの最新状況、その背景として全国で農業従事人口の減少・高齢化や荒廃農地の拡大が進む現状、そのような中で営農者と共に取り組むソーラーシェアリングの実践例などが話されました。

     

    またソーラーシェアリングのパイオニアである千葉エコ・エネルギー蠅紡燭相談が寄せられており、多様な課題について整理して話され、それらをフォローするサポート業務についても紹介されました。

     

    鳥取市北栄町の企業、(株)エナテクス・ファームの牧野健治さんからは、鳥取での実践例として追尾式太陽光発電やメガソーラーでのソーラーシェアリング、地域の住民や農業者への配慮、キリンソウや原木しいたけの栽培、海外での砂漠化防止としての農業などについて紹介されました。

     

     

    グループディスカッションでは、太陽光発電そのもの(事業性やコストなど)やソーラーシェアリングについて、鳥取での実践に向いている作物はなにか、放牧は可能か、自治体主導で積極的に取り組む事例はあるか、ガラス/ビニールハウスで応用可能かなど、具体的で実務的な情報・ノウハウ等に関する質疑応答や意見交換が行われました。

     

    一方で、自然災害による被害への懸念や、農家が借金を抱えることのハードルの高さもあることから、「畑より適した場所があるのでは?」といった慎重な意見や、「農家の副収入になるなら、荒れた農地があれば積極的にやれば良い」などの積極的な意見まで、予定調和的でない多彩な意見を共有することができました。

    一つの答えを出すのではなく、暮らしに不可欠な食とエネルギーを自給自足もイメージしながら、すでに具体的な取り組みが求められていることについて共有された回となりました。

     

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    全3回を通して、実践する人々の具体的な経験を共有し、その意義を語り合い、地域とエネルギ―の未来について当事者として考え、鳥取での実践に向けた対話の場を設けることができました。また、まちづくり、農業の活性化、持続可能な地域づくり、自然保護に関心のある方や取り組んでいる方、学生、学識者、太陽光発電事業者、行政、生協、議員など、年代は10台から90代以上まで、非常に多様で幅広い層の方々が参加されました。

     

    各回の対話の内容やアンケートを通して、鳥取での地域エネルギー事業の実践に関心を寄せる層が広がりつつあることがわかりました。ひきつづき、実践する/したい層の発掘や対話の促進、今後はそのネットワークづくり、先進的な実践地等の視察・交流、実践者のサポート等に取り組んでいきたいと思います。

     

     

    講師の皆様、参加者の皆様、本当にありがとうございました!

     


    (3月10日)第2回ダイアログを実施しました

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      つづいて、3月10日に鳥取県立福祉人材研修センターで行われた「第2回ダイアログ」の模様をお伝えします。

       

      今回は「里山のように人と自然が調和したエネルギー」をテーマに、東日本大震災のあと、時をほぼ同じくして里山に関わりはじめ、自ら起業し地産地消のエネルギーの創出、林業やまちづくりの現場に関わるお二人から話を聞きました。

       

       

      お一人目は、鹿児島県からお越しいただいた講師の及川斉志さん(SATOEne(株))。

       

      及川さんの活動の背景には、“幸せで豊かな暮らしは自然環境から生まれる”という想いと、ドイツ留学中に起きた3.11福島第一原発事故があります。及川さんは、人・自然・社会にとって“気持ちいい自然エネルギー”を広めていくことを事業理念とし、市民共同の太陽光発電所や小水力発電、電気の小売事業、「電気のリストラ」に取り組んでいます。

       

      持続可能な社会構築に向けて、2050年までに日本のすべてのエネルギー(輸送、電気、熱)を100%再生可能なエネルギーにする未来を実現すべく、開発した永吉川水力発電所(42kW)が竣工間近であること、また、地産地消の自然エネルギーを鹿児島県内企業と行政が主体となって開発することにより、^多瓦念堕蠅靴薪展擦粒発、地域性を大切にし、地域が主体となって、地域に根ざした取り組みをすることによって、地域をより豊かにすること、C狼經超の保全に貢献していくことをめざしていること、が語られました。

       

       

      もう一人の講師・國岡将平さん(合同会社MANABIYA(林業))は智頭町出身。

       

      ふるさと智頭町の地勢や人口動態、山林の特徴や林業地としての歴史にも触れ、そのうえでなぜ東日本震災後にUターンしたのか、エネルギーの消費をはじめ、お金では交換できない「責任」に着目し、地域との付き合い方を考え始めたこと、Uターン後に智頭町の基盤産業である森林整備や、智頭町百人委員会、智頭ノ森ノ学ビ舎などまちづくりに携わる現状が紹介されました。

       

      また4Kといわれる林業や木材価格の現状、バイオマス利用がはらむ矛盾、その背景にあるエネルギー資源の変遷について触れ、自然と調和する暮らしに向き合うとき、エネルギーについても多様な見え方や選択肢があることが投げかけられました。

       

       

      グループディスカッションでは、お二人の起業背景にある「生き方」や「働き方」について問いかける話題から、林業の作業道や自抜型林業について、小水力発電がどんなところで可能か、地域のためになる小水力発電の実現のポイント、小水力発電の管理や運営体制についてなどの質問が多く聞かれました。

       

      また、「価値基準はお金だけではなく儲かるから再エネをやる」というのはこれからの時代に向けてもやめるべきといった議論、「及川さんのエネルギー事業は『世代間の公平』も考慮している」、「地域の住民たちとの情報共有や連携が欠かせない」といった感想も聞かれました。

       

      一方で、安い方を選ぶ消費者がいる中で、「地域の電力小売会社がどのように生き残っていくのか?」、「林業や小水力発電など地域に役立つ創エネを仕事として魅力に思う人たちは徐々に出てきていて、自分たちで足元の資源を見直し現状を再定義しないと、周りに持っていかれるのではないか」といったことも議論されました。

       

       


      (2月18日)第1回ダイアログを開催しました

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        長らく更新が滞っていた本ブログですが、更新を再開させていただくことになりました。

        新設したFacebookページと連動して活動していきますので、こちらも是非チェックしてみてください!

         

        Facebookページリンク:http://www.facebook.com/shimienetottori/?modal=admin_todo_tour

         

         

        市民エネルギーとっとりは「地域のためになるエネルギーって?」をテーマに、全3回にわたる参加型学習会(=ダイアログ)を開催しました。今回は、2月18日に県民ふれあい会館で開催した第1回の模様をお届けします。

         

        第1回ダイアログは、「震災からの復興×農・食×エネルギー」をテーマに福島県農民連の佐々木健洋さんを講師にお招きし、40名の方に参加いただきました。

         

        東日本大震災で福島第一原子力発電所事故に被災した福島県で、農業とエネルギーによる持続可能な農村づくりに挑戦されている佐々木さん。

        ふるさとが放射能に汚染され、暮らしや営みを奪われ、被害の切り捨てに直面するリアルな福島の現状・・・。

        その中で地域の再生をかけ、農民たちが農産物だけでなくエネルギーを作りはじめ、その皮切りは復興を願う市民との共同による発電所づくりだったこと。

        そして、日本の豊かな森林をはじめ地域の資源を、地域の事業者と連携して丁寧に生かす取り組みを始めていることなどをお話しいただきました。

         

        福島県民の被ばく限度は震災後に20ミリシーベルト(他県は1ミリシーベルト)に引き上げられ、家の庭や校庭に汚染した土が暫定的に埋められているといったお話については、参加者からは「福島だけ20ミリシーベルトなのはおかしい!」、「福島の現状を知り、震災と原発事故を風化させてはならないと強く感じました」などたくさんの感想が寄せられました。

         

         

        県内の実践者による地元の取組み紹介では、「蠅澆鵑覆遼匸譟廚粒谷一也さんから、危機感の深まる中山間地域の農業や酪農の現状、農村の再生に向けた共生の里づくり、現場からのバリューチェーンづくりとしての蠅澆鵑覆遼匸譴亮菫箸澆砲弔い鴇匆陲気譴泙靴拭

         

        同じく「とっとり震災支援連絡協議会」の川西清美さんからは、鳥取へ避難して来られた被災者に寄り添い、被災地の経験に学び震災を忘れない取組みについて、また「グリーンコープ生活協同組合とっとり」の小椋あけみさんからは市民・消費者の手による発電所づくり、放射能測定室の設置、電気の共同購入事業を紹介いただきました。

         

         

        参加者によるグループディスカッションでは、「かけがえのないふるさとをどう守っていくか」が全体としてのテーマとなりました。リアルな“福島のいま”を当事者からはじめて直接聞きショックを受けたとの声とともに、講師の方への多くの質問があり、現実を知り未来を考え行動することの大事さが共有されました。

         

        また「健全な雇用を生むこと」、「地域での多様な生業の主権を取り戻していくこと」、「生産者と消費者の足もとからの連携の大切さ」、そして「被災地の地域再生の模索から学ぶことは、鳥取でも起きうる災害や起きている地域課題について自分ごととして考えることである」と、多様な視点で対話が行われました。

         

        急激な人口流出に直面しあらゆる面で岐路に立つ福島のいまは、鳥取の未来でもありえ、そこでの地域再生の試みには多くの学びがあります。

        子や孫に「あのとき、なぜ何もしなかったの」と問われないように、そして「農村にこそチャンスがある」との佐々木講師の言葉が印象的との意見も多く寄せられ、足元からの実践の大切さが共有されました。

         


         

         

         

         


        覚寺の発電所で 地元産の木材を使って架台を設置

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          鳥取にふりそそぐ太陽から、電気を生む太陽光の発電所。

           

          ではその発電設備自身はどこから?というと、モジュールや架台のほとんどが海外製なのが現実。

           

          発電所の一部でも、地元産のモノを使えないかな、、、

          いろいろ思案して、架台の一部に、鳥取県産の木材を使うことにしました。

           

           

          木製架台は、2014年に福井県の坂井市三国町で見学して以来、ずっと気になっていました。

          ふくい市民共同発電所をつくる会が設置した、市民共同発電所6号機、県産間伐材の支柱を使った発電所でした。

          その時に案内していただいた吉川さんや、設計した由田さん、地元の工務店さんと相談を重ね、

          一番北の一列のみ、木製架台で施工することになったのでした。

           

          買取期間の20年の間には、木材の交換が必要になることも含めて、実験的な取り組みです。

           

          つくって終わり、ではなく、見守っていきましょう。


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